漫画「十字架のろくにん」のあらすじ解説(ネタバレ注意)!登場人物・死亡キャラも一覧でまとめてみました。

漫画「十字架のろくにん」のあらすじ解説(ネタバレ注意)!登場人物・死亡キャラも一覧でまとめてみました。

漫画「十字架のろくにん」は2021年から「マガジンポケット」にて連載されており、2024年にはアニメ化もされている大人気漫画です。

漫画「十字架のろくにん」のコミックスは16巻がリリースされています。
(2024年8月18日現在)

今回は漫画「十字架のろくにん」のあらすじを紹介しつつ、登場人物・死亡したキャラクターついてもまとめてみました。

初版発行日2021年5月7日発売
作者作者:中武士竜
巻数16巻(コミックス) ※2024年8月18日現在
ジャンルサスペンス漫画
Wikipedia「十字架のろくにん」のWikipedia

「十字架のろくにん」冒頭のあらすじ

ブロローグ

漆間俊、12歳。
彼は小学校5年生になった時、久我大地、右代悠牙、円比呂、千光寺克美、至極京の5人に突然虐められるようになった。

彼らは俊の事を「実験体A」と呼び毎日暴行を行っていました。

いじめっ子のリーダー格である至極京は俊を虐める理由として「理由なく人を殺す事が出来る人間は凄い」と思っており、俊を虐める事で間接的な殺人を行おうとしていました。

いじめに耐え切れず両親に打ち明けた俊ですが、京たちのイジメは終わりませんでした。

京は俊の家族をターゲットにします。
両親が運転している車に比呂を突っ込ませて事故を起こすと弟の翔に暴行を行ったうえで車に火をつけます。

両親は死亡し、翔も寝たきりの植物状態になってしまいます。

父方の祖父に引き取られた俊

祖父が持っている猟銃を使って復讐をしようとしていましたが、祖父に止められます。

祖父はかつて「北山部隊」に所属していた人物でした。

北山部隊とは
呉鎮守府 第百特別陸戦隊の略称
第二次世界大戦中に発足した日本の秘密部隊
部隊に加入している人間は人の殺し方を徹底的に教わる

祖父は俊に徹底的に殺人術を叩きこんだうえで苦しみを与えて復讐する事を提案します。

それから4年後

祖父によって殺人術を叩きこまれた俊は悪と戦うために不屈の何かに成った。

俊による復讐劇が始まる…

「十字架のろくにん」登場人物一覧

漫画「十字架のろくにん」の登場人物を一覧形式でまとめてみました。

終盤から登場する人物もいますので、「十字架のろくにん」を読んでいない方は先に漫画を読んで頂くことを推奨します。
漫画全巻を格安で読める方法についても解説しているので、まずは「十字架のろくにん」を読んで下さい。

「十字架のろくにん」に出てくる登場人物は以下の通りです。

主人公の家族たち(登場人物)
漆間俊:主人公、いじめられっ子
漆間翔:俊の弟
漆間昇:俊の祖父。元北山部隊
父親
母親
いじめっ子たち(登場人物)
至極京:いじめっ子のリーダー
久我大地:いじめっ子
右代悠牙:いじめっ子
円比呂:いじめっ子
千光寺克美:いじめっ子
明関高校(登場人物)
漆間俊:主人公
東千鶴:本作のヒロイン
佐山萌音:千鶴の親友
千光寺克美:おもちゃ担当。エアガンを愛用する
久我大地:暴力担当。全国中学校柔道大会、90kg超級優勝
白川要:俊に想いを寄せる女性
黒澤:柔道部
杉崎杏奈:黒澤の幼馴染
帝星高校(登場人物)
至極京:悪意担当。県下一の進学校に満点合格し、医学部を志望
右代悠牙:イケメン担当。眉目秀麗のプレイボーイ
円比呂:パシリ担当。至極京を崇拝している
警察(登場人物)
安西全一:橋田警察署。刑事課巡査部長
太田朝子:橋田警察署。刑事課巡査長
安西瑞紀:警視庁 捜査一課 警部
革命倶楽部(登場人物)
安堂緑
百木早苗
能義隆
美外留
白川純:要の双子の兄
木部十太郎:元北山部隊。通称「ギロチン」
高林
中村まさし:俱楽部の資金を横領する
来栖斗真:安堂の側近
権田浩次:暴行による逮捕歴あり
鈴山麗央:合宿参加者
松本智紀:合宿参加者
望月将吾:合宿参加者
田宮直樹:合宿参加者
花岡咲:合宿参加者
内山:合宿参加者
右代売春グループの関係者(登場人物)
雁野:右代の売春グループのメンバー。爆弾の異名を持つ
壬生兄弟:右代の売春グループのメンバー
佐久間:右代の売春グループのメンバー
信世:右代の売春グループのメンバー
川島大輝:右代の売春グループのメンバー
世良:右代の売春グループのメンバー
大道:右代の売春グループのメンバー
桜葉花蓮:中学校3年生から付き合っていた右代の彼女。
ハナ:右代について売春を行っている女性
ミキ:右代について売春を行っている女性
モー下界隈の関係者(登場人物)
キング:学生
立夏:家出人
ヒロコ:家出人
その他の登場人物
愛美:東千鶴のバイト先の友人
永井飛鳥:東千鶴のバイト先の店長
北見高梧:北見医院の医師
川奈美々:北見医院の職員
川奈大成:美々の兄
赤松哲太:北見医院に訪れた客
能見斗真:鈴山麗央の里親(後の来栖)
莉央:鈴山麗央の兄妹
新野直樹:ジュージカの依頼人、小学6年生
南雲:直樹の友人

「十字架のろくにん」本編のあらすじ

「十字架のろくにん」本編のあらすじを紹介します。

まだ「十字架のろくにん」を読んでいない方は最初に漫画を読んで頂くことをオススメします。
格安で漫画を読める方法についても解説しているので以下を参考にして下さい。

明関高校へ入学する俊

高校生になった俊は明関高校へ入学します。
明関高校にはいじめっ子だった久我大地、千光寺克美も入学していました。

久我は俊に対していじめを行ってきます。

正義感の強い東千鶴は俊へのイジメをやめさせようとしますが、久我からの被害を恐れた俊は千鶴の関与を強く拒否します。

俊の態度が気になった千鶴は俊を尾行しますが、途中で怪しい男性に拉致されてしまいます。
そのままレイプされそうになりますが、俊が助けに入ります。

レイプ犯をあっという間に倒した千鶴にこの件を口止めし、家に帰した後、レイプ犯を殺害。
祖父から叩きこまれた殺人術と自らのメンタルが仕上がっている事を実感するのでした。

祖父は復讐を果たそうとする俊に一つの約束事をしていました。

祖父と行った約束
人は若気の至りという形で間違いを犯す事はある。
本人が改心している場合は見逃す
改心していない場合は復讐を果たしてよい

俊は最初のターゲットとして同じ高校の千光寺克美を選びます。

千光寺克美への復讐

千光寺克美と俊は元々友達でした。
しかし、克美が至極京などを連れてきたことでイジメが始まりました。

俊は祖父との約束を果たすために千光寺が改心しているかどうかを確かめる手段を探りますが、千光寺から俊に対して接触をしてきます。

千光寺は「俊とまた友達になりたい」と申し出て、1日を一緒に過ごします。

翌日も千光寺は俊に近付いてきたため俊は「小学生時代のイジメについてどう思っているのか?」と問います。

千光寺は土下座して俊に謝罪。
イジメた事を後悔していると泣きながら懇願します。

俊は「千光寺は改心したのか?」と考えますが、その瞬間に東千鶴が後ろから俊を押さえつけ千光寺が殴り掛ります。

気絶した俊は千鶴と共に山小屋で拘束をされます。

縄抜け出来ないように縛りつけた千光寺は持論を語り、拷問を始めます。

千光寺の持論
千光寺は心の底から俊を「愛しい人」だと思っていた。
しかし、千光寺の愛情表現は愛着があればあるほどに苦しむ姿を見たいという歪んだ愛情。
俊をいたぶって苦しむ姿を見る事をずっと望んでいた

千鶴はレイプ未遂したところを偶然に撮影し、写真を見せて無理矢理協力させた。

山小屋を燃やせるよう発火装置をセットした上に、釘を打ちこむネイルガンで俊の体に釘を打ち込んでいきます。

拷問を受けても顔色一つ変えない俊。

俊は「自らの手で殴れ」と挑発すると千光寺は俊に近付いてきます。
その瞬間、俊は自らの関節を外して反撃。

祖父から教わった格闘術で千光寺を気絶させます。

俊は千光寺を拘束し、ピーラーで体中の皮膚を削っていきます。

神経を剥き出しにして痛覚を極限までに高めた後に千光寺にやられたようにエアガンで発砲。
極限を超えた千光寺をそのまま死亡するのでした。

右代悠牙への復讐

俊は次のターゲットを右代悠牙に定めます。
右代は持ち前のモテを利用して売春斡旋している現状を確認したところから改心はしていないと判断します。

行動を起こそうと計画する俊の元に刑事課巡査部長である安西金一と刑事課巡査長である太田朝子が訪問します。
千光寺が行方不明になった事で俊を疑う姿勢を見せていましたが、祖父の助けもあり深く追及されることは避けます。

一方、至極京はいじめっ子4人を集めていました。

急に千光寺と連絡が取れなくなった事についてメンバーと協議します。

同じ高校の久我が漆間俊との事で思い詰めていたと話すと至極は「俊によって殺害された」と悟ります。

場面は右代の売春グループへ

右代の加入している売春斡旋グループに加入しているミキという女性が千鶴を連れて売春グループへのバイトをさせようとします。

ガラの悪い雰囲気に嫌気が差してアジトを出た千鶴はリーダーである右代の後をつけていくと、行方不明になった桜葉花蓮が監禁されている事に気付きます。

花蓮の監禁に気付かれた右代は千鶴を殺害しようとしますが、デリヘルの呼び出しがかかり命からがら抜け出します。

千鶴が呼ばれたホテルには俊がいました。
俊は千鶴を助けようと思った事と右代を殺害しようと思った事を伝え、ホテルを出ていきます。

右代は千鶴のカバンに盗聴器を仕掛けており、俊の正体を悟るとホテルに残る千鶴に対して雁野という凶暴な男を向かわせます。

雁野に襲われる千鶴の元にヘルメットをかぶった俊が助けに入ってきます。

体格差がありまともに戦うと勝てないと悟った俊は抜き手(技名:抜き)で肩の関節を外します。
雁野を拘束した後、俊は右代のアジトにいきます。

30人近い護衛に守られる中、俊は裏口やキッチンで爆発を起こし、一人ずつ仕留めていくと火災騒ぎで手下がいなくなった右代を襲い拉致します。

花蓮が拉致されている部屋に連れていった俊

「苦悩の梨」という拷問道具を使って拷問を行います。

苦悩の梨
中世ヨーロッパで使用された拷問器具

通常時は棒状になっているが取っ手を回すと四つ又に開く金属製の拷問器具
元々は口に押し込み猿ぐつわとして作られていたが、現在は肛門や膣を責める最悪の拷問器具として有名

俊は右代の肛門を破壊した後、ずっと監禁されいた花蓮を呼びます。

花蓮は小型の苦悩の梨を持って右代の性器を破壊。
その後、自らの首に当てて自殺してしまいます。

悲しみの涙を流す右代に対して俊はトドメを刺します。

右代の遺体を山に持ち込んだ俊は祖父と一緒に死体処理を始めます。

逆さ吊りにして血を抜いて、水酸化ナトリウムを体中に浸した後に火葬。
出てきた骨を粉々に砕いて完璧に死体処理を行うのでした。

円比呂への復讐

右代を始末した俊は学校生活に戻り、通常通りの生活を過ごします。

ある日、俊に白川要という女子生徒が話しかけてきます。
白川は学園のマドンナ的存在で俊に好意を持っていました。

学園祭のイベントが近付く中で実行委員を決める事になりますが、俊と白川要が実行委員に指名されます。

2人はクラスの出し物である劇の主役にも任命されます。
劇を通じて中を深めていく要は俊にある事を告げます。

要の告白
白川要は以前、至極京らを中心とした5人にいじめを受けていた。
そのいじめを庇ってくれたのが漆間俊。
その瞬間から俊に想いを寄せていた。

要を庇った事で俊がいじめられるようになり、要は虐められなくなった。

学園祭の準備をする様子を見る円比呂

比呂は俊に脅威を感じており、殺される前に俊を殺そうと考え、演劇を行う前にクラス全員に毒入りのコーヒーを差し入れとして送ります。

比呂の企みを知った事前に知った要。
要は比呂に襲われてレイプされてしまいます。

危機を感じて駆け付けた俊はこの事実を知って激怒。
比呂の自宅に果たし状を送りつけます。

この果たし状を受けた比呂は指定された場所に行き、俊を闇討ちしようとします。

しかし、この目論見は俊によって看破され、比呂は拘束されます。

俊が持ち出してきたのは「親指締め(サムキン)」という拷問器具

親指を締めて爪を剥がしとった事で比呂は激しい苦痛に襲われますが、至極京に対する忠誠心でなんとか耐え凌ぎます。

すると俊は「引き伸ばし台(ラック)」という拷問器具を持ち出してきます。

引き伸ばし台(ラック)
手足を縛り、腕の上の方に引っ張る事で人間の関節を破壊する器具

関節を破壊されながらも何とか耐える比呂

すると至極京が背後から俊を襲い、俊は気絶してしまいます。

安堵し歓喜する比呂ですが、至極京は拷問を続けて全身の骨を折られ、最後は腕と足が千切れてしまいそのまま失血死をしてしまいます。

残るターゲットは2人となります。

久我大地への復讐

円比呂がやられたことで、久我大地が俊に宣戦布告をしてきます。

久我大地のスペック
久我は格闘技の練習と称して様々な暴力を行ってきた。

小学生時代から柔道のあらゆる賞を大会で総なめ
その力と暴力性は周りの者を屈服させられる実力があり、柔道部は既に1年生の久我の天下となっている。

宣戦布告を受けてからすぐに俊の家は放火されます。

放火された事でおじいちゃんは大火傷を負って入院。
俊は刑事である太田の家で過ごす事になります。

後日、俊は柔道部の黒澤から話を受けます。

黒澤の話
黒澤は久我の指示によって放火をした。

柔道部は久我の支配下におかれており、数多くの部員への暴行が行われていた。
黒澤の幼馴染である杉崎杏奈を脅された事によって凶行に及んだ。

俊は杉崎杏奈と接触して素性を探ると、杉崎杏奈は至極京の従弟であることが分かります。

さらに調査をしていくと杏奈と久我は直接交流がある事が分かります。
表向きでは仲良くている久我と杏奈ですが、裏では久我による暴力を受けていました。

俊は杏奈を人質にとって久我を呼び出します。

久我が呼び出された場所に向かうと畳の上で柔道着を着ていた俊が待っていました。

柔道を強要されて怒り狂う久我は桁外れの握力で俊の襟を掴むと畳に投げつけ殴り掛かりますが、北山部隊での格闘術をマスターした俊は久我を圧倒して拉致します。

俊は噛みつき力の強いシャコを使って久我を拷問にかけて瀕死の状態まで追い込みます。
しかし、少し目を話した隙に杉崎杏奈が久我を救い、別の小屋へと避難します。

以前から至極京に対して恋愛感情を持っていた久我は外見が久我に似ている杏奈に暴行を加えたうえで強姦。
そのまま杏奈は死亡してしまいます。

後から駆け付けた俊も久我に襲われ、拉致されてしまいます。
俊はボコボコに殴られ瀕死の状態になりますが、至極京・久我大地への怒りと恨みが爆発して瀕死の状態から反撃。

逆に久我を殴り殺してしまいます。

俊を追って調査していた刑事課の安西全一が駆け付けますが、殺害現場を見られてしまった俊はそのまま安西も殺害してしまいます。

関係ない人物を殺害してしまった事で心を閉ざしてしまいより冷酷になった俊

復讐後に俊に近付いてきた白川要に肉体関係を求められた事で欲望に任せて要を抱くのでした。

革命俱楽部との戦い

久我大地を倒した後、病院へ向かった俊。
弟の翔が意識不明の重体から目を覚ましていました。

病室の隅から至極京が現れます。

至極と顔を合わせると俊は過去のトラウマを思い出し体が硬直。
意識を取り戻した翔を助けながら至極京と対峙する事の不安を感じ始めます。

一方、至極京は自身が運営するコミュニティ「革命俱楽部」の幹部メンバーに俊と対峙するよう指示をします。

幹部メンバーは安堂緑、百木早苗、能義隆、美外留の4人
そして俱楽部に白川要の双子の兄である白川純が加入。
純は要が心を閉ざしてしまった原因は俊の加害によるものだと信じており復讐心を持っていました。

ある日、翔を拉致して俊を呼び出す至極京

翔を人質に取られた俊は革命俱楽部の幹部たちに導かれて強制的に椅子に座らされます。
向かいにある椅子に座ったのは白川純

至極は2人にじゃんけん勝負をするよう指示。

じゃんけん勝負のルール
漆間俊と白川純は純粋にじゃんけん勝負を行う。
じゃんけんに1回負ける毎に人質の手足を切断していく
3回負けると人質の命は奪われる

強制的に勝負に参加させられた俊は納得が出来ずに1回戦は不戦敗
すると翔の右足は切断されてしまいます。

この残虐な非道に耐えられなくなった純はその後2回の勝負を放棄
影で拘束されていた白川要の手足が切断され死亡してしまいます。

この状況に発狂する俊と純

抵抗できずに苦しんでいると拘束されていた祖父が自身の右足を切断して助けにきます。

祖父は美外留を脈とりを使って殺害し、安堂と戦い始めますが、戦っている途中に翔を殺害しようとします。
翔にチェーンソーが迫った時、祖父は翔を庇って死亡

その後、翔も至極京の手によって殺害されてしまいます。

絶望が頂点に達した俊は覚醒。
能義隆を殺害して至極京に襲い掛かります。

安堂によって止められますが、至極の顔にキズをつける事に成功します。

ここで太田朝子ら警察官が駆け付けます。

至極と革命俱楽部の面々は退散しますが、俊は太田の手によって逮捕されてしまいます。

懲役5年を言い渡された俊は5年間刑務所で服役する事になります。

5年後、ジュージカとしての活動

俊が服役してから5年が経過、東千鶴は大学生になっていました。

順調な学生生活を送っていた千鶴はバイト先の友人である愛美より「店長を殺害したい」という相談を受けます。
愛美はバイト先の店長から薬物を投入されレイプされていました。

同情した千鶴はDMを送ると願いが叶うと噂されているSNS「十字架さん」に店長殺害の依頼を書き込みます。

十字架さんから指定された場所に行くと北見高梧という人物がおり、店長殺害の依頼が受理されます。

十字架さんとは
SNSアカウントで「ジュージカ」と名乗る少人数の組織

組織の長である北見高梧は世直しをしたいと考え、あるとき人を殺害した。
死体を川に流して隠ぺいしようと考えていたが、影から現れた漆間俊によって正しい死体隠ぺいの方法を教えられる。

この出会いによって「ジュージカ」を発足して人殺しの依頼を受けている。

店長は千鶴にも好意を持っており、自宅に押し入りレイプをしようとしたところ背後からやってきた漆間俊によって店長は拉致されます。

密室に連れてこられた店長は漆間俊の手によって殺害されてしまいます。

千鶴は漆間に会いたい一身で後日北見医院に行きますが、漆間俊は記憶を失っていました。

ジュージカに赤松哲太という依頼人が訪れます。

赤松哲太の依頼
赤松哲太は祖父と2人で貧しくも幸せに暮らしていた。

ある時から祖父が革命俱楽部という場所に通い始めてから資産を奪われ洗脳されてしまう。
権田という人物が赤松家を支配して暴力の限りを尽くした事で哲太は大怪我を負い、祖父は死亡してしまった。

自分達を不幸にした権田を殺害してほしい

依頼を受けた北見たちは権田を拉致して拷問を行います。

権田は死に際に「至極京」の名前を叫んだことから俊は少し記憶を取り戻します。
後日、東によって元々住んでいた家に連れていかれた時に俊は全ての記憶を取り戻します。

俊は祖父が残した手紙から肩身の刀を手に入れて再び至極京への復讐を決意。
全てを北見高梧に話しジュージカの脱退を申し出ます。

しかし、北見は俊の目標に加担する事を約束し、至極京・革命俱楽部を相手に戦う事を決めます。

革命島での復讐劇

俊は祖父を殺害した安堂緑を最初のターゲットにします。

安堂の行方が分からなかった事から俊は川奈美々と一緒に革命俱楽部のセミナーに参加
合宿には鈴山麗央という人物がおり知り合いとなります。

革命俱楽部はセミナー参加者に対して革命島(光島)での合宿を提案された事から俊と川奈、鈴山麗央は合宿に参加します。

合宿を仕切っていたのは中村まさしという人間。
そして、この合宿を仕切っていたのは安堂緑、側近には来栖という人物がいました。

俊は革命俱楽部が用意したカリキュラムの通りに動き、農作業や物資運搬などを行います。

ある日、参加者の内山が合宿から帰りたいという言いますが、後日バラバラ死体として発見されます。

この出来事によって空気は一変。
必死で作業を行う合宿参加者たちですが、体力の限界を迎える参加者が増えていきます。

鈴山麗央は参加者を庇った為、その日の夜に行方不明になってしまいます。

俊は心配しつつも作業を行いますが来栖に呼び出されます。
来栖は安堂の側近として異常な趣味を持つ男

来栖の趣味
来栖は猟奇殺人鬼で逮捕歴はない
はじめての殺人は20歳の頃、他の何にも代えがたい興奮を覚えた。

殺した人物の手は採取して飾ってあり、犠牲者は全て女性である。
採取した手(コレクション)に囲まれて過ごす時間が唯一の幸せの時間

俊は怪しまれますが解放されます。

後日、安堂緑が俊の部屋を訪れます。

取り巻きによって拉致されそうになる俊は咄嗟に取り巻き2人を仕留めますが、安堂によって睡眠薬を注入され拷問部屋に拉致されてしまいます。
その後、俊は安堂によって拷問を受けます。

一方、参加者を指導している中村まさしは「俊が逃亡した為、3日後に処刑される」という事を伝えて参加者に覚せい剤を飲ませます。

覚せい剤を飲まなかった川奈美々と花岡咲は覚せい剤を摂取して狂暴化した男に追われ始めます。

逃げ回る川奈と花岡は禁止区域へと入り込みます。
この禁止区域では「覚せい剤」の元となる草を栽培していました。

川奈たちは禁止区域を守る革命俱楽部スタッフに見つかり銃を突き付けられ殺害される寸前まで追い込まれますが、脱走してからずっと隠れていた鈴山麗央がスタッフを銃殺し救い出します。
(川奈たちの前には姿を現さず、誰に助けられたか分からない状態)

鈴山麗央は来栖に強い恨みを持っており復讐を果たすために革命島に潜り込んでいました。

川奈たちは同じ班である松本、望月にも襲われ、ボロボロになりながら逃げ続けます。

そんな2人の前にボートで革命島に現われた北見高梧が現れます。

北見と合流した川奈たちは俊が拉致されている場所に潜入し助け出します。
安堂から暴行を受けてボロボロになった俊ですが、安堂を殺害するために動き出そうとします。

悲壮なまでの覚悟を見せる俊に対して川奈は祖父の形見のナイフを渡します。

安堂の部屋に向かった俊は持っているナイフで安堂の右眼を貫き拘束

時を同じくして鈴山麗央が来栖と揉みあいになり安堂の部屋に乱入
安堂と共に来栖を拘束します。

2人は「コウノトリ(掃除屋の娘)」と呼ばれる体を三つ折りにして固定される拷問器具にセットし拷問を始めます。

鈴山麗央は来栖との因縁を語り、コウノトリで来栖を痛めつけます。

鈴山麗央は来栖の因縁
鈴山麗央は施設で育っていた。
施設では莉央という同年代の女の子と出会い、兄弟のように育ってきました。

ある日、来栖(当時は能見斗真)が里親となり2人を引き取ります。
来栖に恋心を抱いた麗央は莉央との関係がギクシャクする中、来栖は莉央を殺害する

その現場を目撃した麗央は復讐を誓った。

ずっと謝らずに強情を張る来栖
最後は痛みに耐えられず謝罪し、許しを請いますが、偽りの謝罪だと見抜いた麗央は首の骨を折り殺害します。

来栖よりも遅れて意識を戻した安堂

安堂は「自分は傷付ける側の人間だ」という自負から拷問を受けても泣き言を言わずに我慢を続けます。
しかし、拷問を続けられる中で体が悲鳴を上げて苦悶の表情を見せる安堂

俊が安堂にガソリンをかけて火をつけた時、安藤は「自分は傷付けられる側の人間でもある」と絶望しながら死亡するのでした。

火は島中に蔓延して大麻畑も燃えていきます。

俊は北見が乗ってきたボートに乗って本土へと戻るのでした。

白川純の逆襲

「ジュージカ」の本拠地である北見の診療所へ戻ってくる俊たちは新たな依頼を受けます。

相談してきたのは立夏という女性

立夏の依頼
立夏を家出をしてモー下界隈(モーモーストリート)でふらついていたところキングという若い男性から声を掛けられた。
優しい男性だと思ってついていったら複数の女性を監禁している部屋に放り込まれて奴隷となった。
立夏を庇い続けてくれたヒロコを救いたいと思い依頼をかけてきた。

キングの家に侵入した俊たちは帰宅してきたキングを拘束

「芽殖孤虫」という寄生虫を体に埋め込み、寄生虫によって全身を侵食された事によって死亡します。

後日また新たな依頼人がジュージカに現われます。

やってきたのは松嶋佳奈目という女性
円比呂によって殺害されてしまった白川要と瓜二つの外見を持つ女性でした。

時を同じくして安堂から奪った携帯電話に電話が入ります。

電話をかけてきたのは白川要の双子の兄である白川純でした。

呼びだしに応じた俊は純と対面。
純は「至極京に対して復讐をしたい。幹部の一人である百木早苗を狙おう」と呼びかけます。

白川純の呼びかけが罠であると感じる俊ですが至極京に近付くために敢えて近付いていきます。
純につけたGPSを辿っていった俊は松嶋佳奈目の自宅に着きます。

自宅を訪ね父親に事情を話した俊は佳奈目を待つ事にします。

父親と子供の態度に違和感を感じた俊は異臭のする場所へと駆けつけると女性の遺体が横たわっていました。

父親を名乗る男は革命俱楽部へ入会した事、白川純の指示である事を伝えます。
放置遺体について警察に連絡した俊は後日純と会って話をします。

純は身の潔白を訴え「百木早苗を狙おう」と再度訴えます。

この訴えが本当なのか?ウソなのか?
どのように行動した方が良いのか俊は迷います。

北見たちと打ち合わせをした結果「至極京に辿り着くためにはリスクを取ってでも行動した方が良い」という結論に達し、純が示す場所「破嚢市能戸見山」へと向かいます。

能戸見山に行くと純が待っていました。
能戸見山の革命俱楽部施設へ向かう2人ですが、途中で純は俊に向かって発砲します。

白川純には漆間俊に対して憎しむべき過去がありました。

白川純の思い出となる過去
漆間俊は小さい頃、純の双子の妹である白川要をたぶらかした(実際は仲良くなった)
高校で再会した漆間は要をたぶらかした(実際は惹かれ合った)
要が傷ついた後、漆間は要を強姦し死亡させた(実際は要から俊に求めた)

要への歪んだ愛情によって狂った純は翔と祖父が殺害された後に狙撃
俊が記憶を失う直接のきっかけを作ったのは純でした。

狙撃された俊は革命俱楽部の施設内に拘束されます。
隣には捜査に来た太田朝子、安西瑞紀も拘束されていました。

俊に復讐をしたい純は、今まで俊が要をたぶらかしていた事を演劇として表現します。
俊の気持ちがぐちゃぐちゃになった頃合いを見計らって予め拉致しておいた東千鶴を呼び出しレイプしたうえで首を切って殺害します。

この行動を見た俊はブチ切れます。

北見が建物を爆破した事で停電となった隙に拘束から脱出
純に復讐を行うべく施設内にいる見張りたちを次々た倒していきます。

監視カメラで俊が苦しむ姿を見て喜ぶ純
そして隣には東千鶴がいました。
純は東千鶴の偽物を用意して「殺害した姿」を俊に見せていたのでした。

見張りを倒して純の部屋に到着する俊
俊は純を殺そうとしますが、千鶴が止めます。

千鶴は純が自分を殺害しなかった事からまだ良心が残っていると訴えます。
純はその指摘を否定し反論しますが、良心の呵責から拳銃で自殺してしまいます。

俊は警察へ連れていかれ、純の死体は百木早苗が引き取ります。

白川純の事件を表に出そうと太田朝子と安西瑞紀は事件として取り扱いますが、至極京が会見を開いた後、癒着している警察上層部は事件をもみ消します。
至極は能戸見山の革命俱楽部施設も更地にして、これ以上の捜査が出来ない状態にしたのでした。

百木早苗への復讐劇

ジュージカに再び松嶋佳奈目が来訪します。

松嶋佳奈目は全てを思い出したことを告白します。

松嶋佳奈目の告白
松嶋佳奈目は過去に親に連れられて革命俱楽部に入った。
白川純に見初められた佳奈目は白川要になるべく分厚いマニュアルを渡された
白川要としての所作を身に着けた松嶋佳奈目は整形手術を行われ人格を奪われた

佳奈目の手術をしたのが百木早苗である事を聞いた俊たちは、佳奈目の行動経路から至極京・百木早苗がいるのは翔や祖父を殺害した俊の母校「橋田小学校」であると判断します。

橋田小学校へと向かった俊たち。
小学校がある市へ入り込みますが、人が誰もいません。

すると至極京から放送が流れます。

至極京の放送内容
町の人間は全て退避させるように仕向けた。
現在町の中には400世帯1200人の革命俱楽部会員がおり、全員が俊たちを殺害するために襲い掛かってくる。
この人間たちを掻い潜って自分の元へ来い

至極京、百木早苗以外は殺害するつもりがない俊は襲われても逃げ続けます。

なんとか逃げ続けるものの非力な川奈は逃げ切れず襲われてしまいます。
川奈を庇った北見が背中を鎌で斬られて大怪我を負ってしまいます。

ケガを負った北見の治療を行うため一行は病院へと入ります。

北見の治療薬を探す川奈ですが、以前右代の売春グループのメンバーだった雁野が現れます。
雁野は革命俱楽部に洗脳されていたものの右代グループに居た時と同様に性的暴行を行う粗暴な性格は変わっていませんでした。

必死に逃げる川奈
雁野に追いつかれて襲われそうになりますが俊が助けにきます。

雁野と戦いになる俊。
戦いの中でヘルメットを被った俊を見て雁野は和解。
俊の味方になって革命俱楽部と戦い始めます。

革命俱楽部は木部十太郎という新たな刺客を放ちます。

木部十太郎とは
俊の祖父である漆間昇と同じ元北山部隊。
殺人を好み裏稼業でずっと人を殺めながら生きてきた暗殺者

木部十太郎は暗殺技を教えて手下と一緒に俊に襲いかかります。

雁野が抵抗しますが木部によってあっという間に殺害されてしまいます。

なんとか逃げる俊たちは祖父である昇が残した武器庫に入りますが、木部は予め武器庫の武器を撤去しており武器庫を包囲。
俊たちは逃げ場のない状態に追い詰められます。

ここで北見は体にたくさんの爆弾を装着して自爆
俊と川奈を守るために死亡してしまいます。

木部も致命傷を負いますが祖父(漆間昇)への恨みを爆発させて復活。
日本刀を振り回して俊を追いつめますが、俊は祖父の形見の猟銃で木部を打ち抜き仕留めるのでした。

第177話までのあらすじとなります。

「十字架のろくにん」死亡した登場人物

「十字架のろくにん」では多くの人物が命を落とします。
死亡した人物をまとめてみました。

死亡したの人物の紹介はネタバレも含みますので「十字架のろくにん」を読んでいない方は先に漫画を読んで頂くことを推奨します。
漫画全巻を格安で読める方法についても解説しているので、まずは「十字架のろくにん」を読んで下さい。

人物死亡理由巻数
俊の父親至極京によって事故を誘発され、火をつけられ焼死1巻
俊の母親至極京によって事故を誘発され、火をつけられ焼死1巻
千光寺克美俊によって体中の皮膚をピーラーで削られ、神経がむき出しになったところをエアガンで撃たれ死亡1巻
桜葉花蓮苦悩の梨によって右代への復讐を行った後、自らの首にあてて自殺3巻
右代悠牙俊によって首の骨を折られて死亡3巻
円比呂引き伸ばし台によって全身の骨を破壊され手足が千切れた結果、失血死4巻
杉崎杏奈久我によって暴行を加えられて死亡5巻
久我大地俊にレンガで殴られ続けて死亡6巻
安西全一俊の殺害現場を目撃した事で首を絞められ死亡6巻
白川要白川純がじゃんけん勝負で負けた為、ノコギリで体を切断され死亡7巻
美外留俊の祖父によって脈とり(貫手)を喰らい死亡7巻
祖父翔を庇い、安堂によってチェーンソーで斬られ殺害8巻
至極京に後ろから刺されて死亡8巻
能義隆俊によって顔面の皮を剥がされ、その後殴り続けられて死亡8巻
永井飛鳥俊によって拘束され、性器を破壊されて死亡9巻
権田浩次俊によって拘束され、拷問されて死亡9巻
内山合宿を脱出しようとした事で中村まさしによって殺害されバラバラにされる10巻
来栖斗真俊たちによって拷問を受けた後、鈴山麗央によって首を折られて死亡12巻
安堂緑俊たちによって拷問を受けた後、俊によって火をつけられ死亡12巻
中村まさし革命島での責任を取らされ至極京によって拷問を受け死亡12巻
キング北見によって寄生虫を体に埋め込まれ、全身を感染させられ死亡13巻
白川純能戸見山の研究施設で俊を追いつめますが、罪の意識に駆られて拳銃自殺15巻
雁野元北山部隊。木部十太郎によって殺害される16巻
北見高梧木部十太郎隊の包囲網を突破するために自爆16巻
木部十太郎俊と揉み合いになり、祖父の猟銃で撃たれて死亡17巻