漫画「降り積もれ孤独な死よ」考察!事件の結末はどうなる?相関図を見ながら予想(ネタバレ注意)

漫画「降り積もれ孤独な死よ」考察!事件の結末はどうなる?相関図を見ながら予想(ネタバレ注意)

漫画「降り積もれ孤独な死よ」は2021年から「マガジンポケット」にて連載されている大人気漫画です。

漫画「降り積もれ孤独な死よ」のコミックスは6巻までリリースされています。
(2024年4月24日現在)

今回は漫画「降り積もれ孤独な死よ」のコミックスを全巻無料で読めるか調査しました。

初版発行日2021年11月22日発売
作者原作:井龍一 作画:伊藤翔太
巻数6巻(コミックス) ※2024年4月24日現在
ジャンルサスペンス
Wikipedia「降り積もれ孤独な死よ」のWikipediaはなし

漫画「降り積もれ孤独な死よ」のあらすじ

主人公である刑事冴木仁は窃盗の通報を受け、屋敷に向かいます。
屋敷を調べていくと地下室に子供13人分の遺体がある事を発見します。

屋敷の持ち主は灰川十三

人間嫌いで数年間、その姿を見せていない謎の人物だったが、灰川は児童虐待やネグレクトを受けた子供を保護し、育てていた。

灰川は19人の子供を育てており、6人の子供は生き延びている中で、子供たちは警察官に対して、全員「灰川は犯人ではない」と意思を伝える

果たして、13人もの尊い命を奪ったのは灰川はなのか?
それとも灰川を陥れようとする誰かなのか?

各巻のあらすじは以下より確認してください。

漫画「降り積もれ孤独な死よ」の相関図をおさらい

引用元:マガジンポケット公式X(https://pocket.shonenmagazine.com/episode/3269754496804330480)

「降り積もれ孤独な死よ」の真犯人を考察

「降り積もれ孤独な死よ」では最初の大きな事件をきっかけとして様々な事件が起こっています。

まずはその事件をまとめていきます。

事件1 児童13人殺人事件
人里離れた大きな屋敷の中で児童13人が殺害された。

子供たちは地下室に監禁されており、食べ物を与えられず餓死する子供たちの姿が映像として撮られていた。
事件2 蓮水花音殺害未遂事件
駅で電車を待っていた蓮水花音
電車が来るタイミングで彼女を後ろから押してホームから突き落とす。

バックや眼鏡は壊れたものの蓮水花音は間一髪で避け、無傷で生還する
事件3 児童虐待親への連続暴行事件
児童虐待を行っている親をターゲットにした連続暴行事件
警察は捜査本部を設けて犯人逮捕に動く
事件4 蔵土での老婆斬殺事件
冴木と花音が北海道の蔵土で灰川十三と犬山秀二の事件を調査していた際に宿泊先の老婆を斧で斬殺した事件

犯人はそのまま冴木と花音を殺害しようと動くが、2人の必死の抵抗にあうとその素顔を晒される。
素顔は傷だらけの顔で犬山秀二の血縁者だと目されているが不明
事件5 瀧本蒼佑、襲撃事件
自分達兄妹に暴力衝動を残した父親
そんな父親の正体を探っていた時に何者かによって襲われてしまう。

蒼佑は顔を隠され、手足を拘束されたまま監禁されてしまう。
犯人は警察官の鈴木潤巡査である事が描かれる。

最後は顔に傷がある男が乱入し、蒼佑は殺害されてしまう。

各巻のあらすじは以下より確認してください。

「降り積もれ孤独な死よ」の容疑者達

「降り積もれ孤独な死よ」の主となっている事件『児童13人殺人事件』は誰が犯人なのか?

容疑者達(登場人物)の情報をまとめてみました。

容疑者1 灰川十三

殺人現場である屋敷の持ち主で自発的に孤児を集めて生活をしていたという怪しい経歴を持つ人物

ずっと行方不明だったが、警察によって発見され逮捕。取り調べでは「私が殺した」と自供し、一連の犯行を認めているが、誰かを庇っているようにも見える

刑務所に収監されている中で暴行を行った囚人に反撃され死亡…

灰川犯人説はここで消滅します。

容疑者2 神代タケル

19人の孤児の中で次男というポジションにいる人物。

幼少期に灰川邸で起こったモルモット斬殺事件に深くかかわっていそうな描写がなされており、孤児たちの中で最も狂気を含んでいるように描写されています。

刑務所に収監されているため事件についての犯行自体は不可能な立場に置かれています。

花音が面会に行った際に灰川を自分の手で殺害したかったと告白しており、灰川に対して強い恨みを持っている事が描かれています。

容疑者3 東優磨(ノッポ)

19人の孤児の中では一番最初に灰川に引き取られたために長男というポジションにいる人物。

幼少期のトラウマが原因で「妄想性障害」を患っており、普段から欠勤気味で汚部屋に住んでいる

第2の事件の容疑に関してはアリバイがある

家の障子には「リッカの悪魔」のマークがペインティングされている。

容疑者4 沖島マヤ

19人の孤児の中で長女というポジションにいる人物。

幼い頃に事故で両親を亡くして、引き取られた叔父の家で性的虐待を受ける
(叔父はその後、逮捕される)

8歳の時に灰川家に長女として住み着くが、灰川家を出た後は自殺未遂を複数回行っている。

第2の事件の容疑に関してはアリバイがある

タトゥーアーティストとして働いており、タトゥーを入れる事で自傷行為を防ぐようにして生きており、「リッカの悪魔」のマークを背中にタトゥーとして入れている。

容疑者5 川口サトル

19人の孤児の中で三男というポジションにいる人物。

裕福な良家に生まれて高次元の教育を受けた分、厳しく育てられ過ぎた事も影響してか吃音症に苦しみ虐待を受ける

第2の事件の容疑に関してはアリバイがある。

弁護士を目指して努力を続けるが薬を飲みつつ吃音症と戦っている。

容疑者6 瀧本蒼佑

19人の孤児の中で4男というポジションにいる人物で冴木仁の弟

子供の頃から虐待を受けており、受けた暴力の影響で大人になってからも暴力衝動を抱えるようになる。

第2の事件の容疑に関してはアリバイがない。

しかし、第5の事件である「瀧本蒼佑、襲撃事件」によって鈴木に拉致され、最終的に顔に傷を持つ男によって射殺されてしまい、瀧本蒼佑犯人説はここで消滅します。

容疑者7 蓮水花音

19人の孤児の中で次女というポジションにいる人物。

ホームレス状態で苦しんでいるところを灰川に救われ、生きるために必要なスキルを授けられ灰川に対する愛情を強く持つ反面、感情が凍っており、己の体を条件に冴木から条件を聞き出そうとする価値観を持っている。

容疑者8 冴木仁

本作の主人公で瀧本蒼佑の兄、富字山南警察署で刑事として働く

灰川邸での事件の発見者。
本件についての捜査を希望していたが蒼佑がいる事で捜査を外される。

蒼佑と同様に父親からずっと暴力を受けて育っており、大人になってからも暴力衝動も持つようになる。

「第3の事件 児童虐待親への連続暴行事件」の犯人であることが同僚の五味によって暴かれるが、五味の計らいで内密にして貰える

容疑者9 鈴木潤

新米警察で物語序盤は影が薄い状態でしたが、灰川邸にある絵画(贋作)を盗み売買していた事が明らかになります。

「第5の事件 瀧本蒼佑、襲撃事件」の犯人であることが描かれます

鈴木は灰川邸にあった絵画の売買を行った事が捜査によって暴かれるとDNA鑑定から灰川十三の息子である事が証明される

瀧本蒼佑を殺害する際に「第1の事件 児童13人殺人事件」の犯行を自供

物語の根本となった事件は鈴木潤が行った事が明かされます。

各巻のあらすじは以下より確認してください。

「降り積もれ孤独な死よ」の真犯人・結末予想

「降り積もれ孤独な死よ」では最初の大きな事件をきっかけとして様々な事件が起こっています。

物語の根幹となった児童13人殺人事件の犯人が鈴木潤巡査である事は描かれましたが、様々な謎が残されています。

DNA鑑定により、灰川十三は鈴木潤と親子である事が証明されましたが、花音が調べた資料では十三には無精子症であることが明らかになっており、矛盾が生じている状況となっています。

「降り積もれ孤独な死よ」結末予想

降り積もれは第1部で第1の事件は解決しました。

第2部では灰川十三の過去、そして傷の男の過去、蔵土町の大量殺人事件について描かれています。

ここでは蔵土町事件の真相、傷男の正体が明かされており、ここでの結果を受けてグランドフィナーレへと繋がっていく事が想定されます。

ここでは「降り積もれ孤独な死よ」の結末について予想しつつ一連の事件を起こした真犯人を探していきたいと思います。
(第53話が公開された時点での考察となります)

灰川十三と鈴木潤の血縁関係

灰川十三、鈴木潤が親子だった事が証明された中で、灰川十三が無精子症だったという現状を考えると灰川十三と名乗っていた男が実は灰川十三ではなかったと考察する事が自然です。

では、灰川十三を名乗っていた人物は誰なのかと言うとまだ情報が少なく断定は難しいですが、蔵土町で犬山秀二が大量殺人を行った動機と関係があるのではないかと思います。

「リッカ」について

かつての蔵土町では子供たちを攫ってきては殺害を繰り返し、火葬した後の人骨(灰)を積み上げる事で自分たちの宗教観を守ろうとしています。

「リッカ」=六花、六枚の葉がある花が宗教の拠り所になっている事から「リッカ」の存在が事件解決に大きな影響を及ぼしそうです。

灰川十三が自分の父親を含め、村民を殺害した事はリッカに対する反乱とも言えそうです。

ただ、漫画の描写では灰川十三の子供である東優磨(ノッポ)は部屋の障子に大きなリッカのマークを記しており、沖島マヤは背中にリッカのタトゥーを入れています。

第2部で描かれた十三はリッカに対して強い憎しみと猜疑心を持っていた事からノッポやマヤにこれだけ強いリッカへの執着を与えるとなると辻褄が合わないように感じます。

灰川十三に扮していたのはリッカを強く信仰していた蔵土町の誰かであろうことが想定されます。

真犯人について

ここでこの物語の引き金を引いた真犯人について考察していきます。

灰川十三と鈴木潤の血縁関係と十三が無精子症だった事から灰川十三は蔵土町の何者かがすり替わっているであろう点、そして子供達へのリッカの信仰からすり替わった人物が灰川扮する人物がリッカへの信仰を持っている事

その事を考えると灰川十三という人物は十三の兄妹(隠れた存在)なのではないかと考察します。

蔵土事件を引き起こすきっかけとなったのは志満ひかりの死ですが、ひかりは実は生きていて子供を設けていたのではないでしょうか。

鈴木潤は十三の兄妹とひかりの子供、顔の傷を持つ男は犬山秀二とひかりの子供、二人は異父兄妹であり、最後は冴木の手によって捕まると予想します。

傷を持つ男が鈴木潤と瀧本蒼佑が一緒にいた建物に乱入した際に蒼佑だけを殺害して、鈴木潤を殺害せずに一緒に逃げた点などを考えると2人の血縁関係があったとしても驚けません。

果たして物語はどのような結末を迎えるのか…

少々突飛な考察になっているとは思いますが、予想が当たることを期待して物語を最後まで楽しみたいと思います。

各巻のあらすじは以下より